aga(男性ホルモン型脱毛症)の基礎知識

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aga(男性ホルモン型脱毛症)の基礎知識

aga(男性ホルモン型脱毛症)の基礎知識

男性の薄毛の90パーセント以上を占めているagaは、Androgenetic Alopeciaの略語で、日本語に訳すと男性ホルモン型脱毛症となります。これは、男性ホルモンの一種DHTの作用により発症するためで、日本人男性における発症頻度は約30パーセント程度と報告されています。

 

ちなみに、DHTはテストステロンの一部とU型5α-reductaseという特殊な還元酵素が結合して作り出される物質です。aga以外に前立腺肥大の発症原因でもあるので、悪玉男性ホルモンとも呼ばれています。

 

なお、agaにより薄毛が進行するのは、DHTと毛乳頭細胞のアンドロゲンレセプターが結合した場合に脱毛因子が誘導されることにより、毛母細胞の増殖が抑制されてしまい、ヘアサイクルにおける成長期が著しく短縮されてしまうので、髪の毛が成長途上で抜けてしまうという仕組みによるものです

 

また、生え際から頭頂部にかけて薄毛が集中するというのが特徴で、中年以降の男性に多く見られるO字ハゲやM字ハゲなどが典型的な形態です。これは、DHTの生産に関与しているU型5α-reductaseがこの範囲の毛根内部に分布しているからで、強い影響を受けてしまうからです。

 

なお、この症状は、テストステロンの分泌量が急増する思春期以降に徐々に進行し、30歳前後で著名となるのが一般的です。その後、年齢を重ねるにつれて全体に対する割合は増加し、50代以降になると40数パーセントとほぼ半数に達します。基本的には生理的な現象に過ぎないために、生え際から頭頂部にかけての頭髪が完全になくなる状態にまで進行したとしても寿命が縮むということはありません。

 

しかし、見た目は大きく変わってしまうので、社会的な影響は強く受けることになり、特に異性からの評価はかなりシビアなものとなります。このために、10代や20代といった若い世代で発症した場合は、かなり深刻な精神的ダメージを受けることも少なくはありません。

 

このような悩みを改善するために、様々な治療法が考案されています。中には弱みに付け込むような荒唐無稽な内容のものもあるので、騙されないように基礎知識を身に付けておかなくてはなりません。現在、DHT由来の薄毛に対して皮膚科学の視点から強く推奨できるという治療法は、finasterideの内服とミノキシジルの外用という2種類の方法のみで、これ以外は自毛植毛が推奨できると評価されている程度です。つまり、これら以外の方法を盲目的に信用してはいけないということになります。

 

DHT由来の薄毛に対して強く推奨できるとされている治療法の内で、現在主流として用いられているのが、finasteride1r錠プロペシアという内服薬です。この治療薬は、飲む育毛剤とも呼ばれており、2,005年に厚生労働省にも認可されています。その作用機序は、U型5α-reductaseの活性を阻害してDHTの生産を抑制するというもので、症状の進行を緩和することを目的としています。

 

ちなみに、厚生労働省が認可する際に実施した臨床試験によると、1日に1rの投与を1年間続けたところ、被験者の58パーセントに軽度改善以上、98パーセントに不変以上の効果が確認されています。これは、第三者による頭頂部の写真判定によるもので、提供元が恣意的に改ざんしたデータではありません。

 

ただし、プロペシアは毛根に対しての直接的な作用はないので、機能が低下したような状態で用いても変化を体感できないというケースが起こり得ます。これが、不変以上の効果が98パーセントとほぼ全員に見られたのに対して、改善したという結果は58パーセントと半数程度にとどまっている理由です。つまり、薄毛を改善したいという思いに対しては、必ずしも応じるとは限らないということになります。

 

このような場合に選択されるのが、強く推奨できるという評価を受けたもう一方の治療法のミノキシジルの外用です。この成分は、降圧剤として開発されたのちに、脱毛症に対しての改善効果が確認されたことにより、薄毛の治療薬として利用されるようになったという経緯をたどっています。どの様な作用機序により発毛を促進するのかについては完全には解明されていませんが、頭頂部の薄毛に対しては顕著な効果を発揮するので、世界90ヶ国以上で利用されています。

 

なお、プロペシアとミノキシジルは作用機序が全く違うので、併用することが可能です。これにより、抜け毛予防と発毛促進を同時に実行できるので、かなり進行した状態からでも回復させることが可能です。このプロペシアとミノキシジルを併用することが、現在の薄毛治療のスタンダードとなっています。

 

また、これ以外にもHARG療法や育毛Mesotherapyなど新しい治療法が次々に考案されています。正確な知識に基づいて適切な方法を選択することにより、薄毛の悩みを解消することが可能となりつつあります。このために、基礎知識をちゃんと身に付けて、荒唐無稽な方法に騙されないようにしなくてはなりません。

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